現役高校教師(情報科)の授業ノート

最近の気になる教育系ニュース〜発達障害や教員の過労死ライン越え、貧困家庭〜

できれば週刊で発信したい気になる教育系ニュース。
不定期で、クリップした教育系ニュースの紹介とフィードバックをまとめる。

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都内の公立中学教諭の7割が過労死ライン超え 土日の部活動が影響か

東京都教育員会は11月9日、「東京都公立学校教員勤務実態調査」の集計結果を発表した。調査は、6月から7月…

在校時間が週60時間労働を超える教諭の割合を校種別に見ると、「小学校」(37.4%)、「中学校」(68.2%)、「高校」(31.9%)、「特別支援学校」(43.5%)という結果となっている。週60時間労働は過労死ラインと言われるが、中学校では約7割がラインを超えている。

あくまでも「在校時間」と表記されているところに闇を感じる。私は7:30から19:00頃まで職場で働いて、帰宅後に教材研究やICT推進に関する情報収集や試作、企画設計開発などなどやってる高校教師。週60時間労働が過労死ラインなのだと初めて知った。

発達障害(11)小学1年生1割は支援必要 : yomiDr. / ヨミドクター(読売新聞)

発達障害では、精神科医で信州大付属病院子どものこころ診療部長の本田秀夫さんに聞きます。(聞き手・松本航介) ◇  これまで見てきたような発達障害の子どもは、どれくらいいるのでしょうか。私たちが2013年度から続けている調査を紹介します。

各自治体の小学校に「1年生の中で発達障害と思われる子はどれくらいいますか?」と質問しました。子どもの中には、病院で発達障害と診断を受けた子だけでなく、診断はされていないけれど学校の先生たちから見ると「この子は発達障害かも」という子がいます。そういう子も含めて答えてもらいました。

「発達障害」を特別視するのは如何なものか。以前参加したセミナーでは、「自閉症スペクトラムの傾向は、大学教授や裁判官などの職業によく見られる。」と聞いたこともあり、発達障害も一つの個性では無いか、と捉えている。もっと知見を深めたい。

月17万円でも苦しい…「理想の貧困」の誤解、家計簿でくつがえす – withnews(ウィズニュース)

「飢えて倒れるほどではないけれど、貧困状態」という子どもの暮らしって、想像できますか? 子どもの貧困問題は、極端に貧困な子どもに注目が集まりがちですが、生活保護を受けてはいないけれど、生活が苦しいという家庭も少なくありません。そういう家庭の家計簿をつけてみることで、どんな暮らしなのかを理解するワー

やはり、貧困を極端なイメージでとらえている人は多いのでしょうか。
 「多いですね。ご飯をろくに食べていない、服がボロ、家もボロといったイメージ。学校の先生も貧困に気付いていないことがあります」と、幸重さん。
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たとえば、貧困問題を知ってもらうために、次のような話をするとします。
<ある子と一緒にお風呂に行ったら、うまく髪を洗えない。髪をぬらさずに、シャンプー液をペタっとつけてしまう。なぜなら、その子は親子で風呂に入る経験がなかったから、親に教えてもらっていない>
 「社会の多くの人にとって当たり前のことができない」ということを示す端的なエピソードですが、だからといって、この家庭が衣食住に事欠き、子どもが毎日飢えているとは限りません。服が破れているとは、限りません。
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ちなみに、食べるものにも困り、命の危険がある状態は、「絶対的貧困」と呼ばれます。生活保護などの公的制度が適用されます。
 一方、「日本の子どもの貧困率は13.9%」という時の貧困は、「相対的貧困」です。
 少し難しい言葉ですが、相対的貧困とは、つまりは、「日本で平均的な暮らしの半分以下の収入しかない」ということです。
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極端な貧困のイメージが広がったことで、「○○を持っているのは貧困ではない」と、「貧困たたき」が起きています。幸重さんは、どういう人がたたいているんだと思いますか?
 「批判する人は、自分も苦しい暮らしをしている人が多いですよ。自分も貧困なのだと認めたくないというのもあるでしょう。『うちだって苦しいけど、頑張った。支援をすることで子どもが甘える。我慢をするべきだ』と言われます」

「貧困」の定義が難しい、というような内容がメインになってしまったニュースだけど、とても危惧しているのは相対的な貧困が13.9%だという数値。クラスに4人は貧困だという計算になる。マズローの欲求5段階説を考えてみれば、生理的な欲求や住まいという安全な欲求が満たされなければ、高次の欲求には意識が向かないだろう。

教育格差を解消する「スタディクーポン」貧困家庭の中3支援…第1弾は渋谷区 | リセマム

「チャンス・フォー・チルドレン」は10月12日、渋谷区と協働して、来年4月から渋谷区内の貧困世帯の高校受験生が学習塾などで利用できる「スタディクーポン」の提供を行うことを発表。教育格差をなくすための取組みで、クラウドファンディングを行っている。

「チャンス・フォー・チルドレン」は10月12日、渋谷区と協働して、2018年4月から渋谷区内の貧困世帯の高校受験生が学習塾などで利用できる「スタディクーポン」の提供を行うことを発表。教育格差をなくすための取組みで、クラウドファンディングを行っている。

経済格差と教育格差の負の連鎖を断ち切る手段として確立して欲しいものだ。
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