「開智学園」の『「教えない」が難関大合格者を続出させる秘訣』について

先日、こんな記事を読んだ。

– 「教えない」が難関大合格者を続出させる秘訣 | 東洋経済オンライン
http://toyokeizai.net/articles/-/14609

「とにかく“教えない”ことです。それが今、最も力を入れているわが校の教育スタイルですから」

躍進の秘密はどこにあるのか? と質問を向けると、開智学園開智中学・高等学校中高一貫部(以下・開智)の溜剛校長はそう言って、胸を張った。

開智(さいたま市)は、1997年に誕生した私立の中高一貫校である。母体は83年設立の埼玉第一高校、現・開智高校高等部。しかし、授業も校舎も教員も、この既存校とは分割して運営されている。

いわゆる新進校だが、〜〜

いわゆる新進校で、鵜呑みにすべきでは無いと思うが、色々な取り組みにおいて参考になる点はあるので、書き留めておく。

(1)「探求テーマ・フィールドワーク」
– 「フィールドワーク」で自発性や思考法、対話力を高める。
http://toyokeizai.net/articles/-/14609?page=2

「人にはなぜ癖があるのか」「大人と子供の境界線とは」――こうした生徒一人ひとりが自ら抱いた興味・関心を探求テーマとして設定。教科学習の合間を縫って、磯や森、関西などで実施されるフィールドワークを通して、「仮説→検証→考察→発表」というプロセスを体験させる。「あれを調べろ、こう考えろと指示するのではなく、自ら問題を発見して、調べて、検証して、解を導こうとする。創造的な自己発見型の思考が身に付くわけです」(溜校長)。

教科指導ではなく、主に「HR」や「総合的な学習の時間」での取り組みと思われる。
これは是非取り入れたい。
課題は、どうやってモチベーションを保つのか、という点だ。

(2)「自ら考えて学べ」
– 授業を減らし、自習増やして、真の学びにつなげる | 東洋経済オンライン
http://toyokeizai.net/articles/-/14609?page=3

空いた時間は、受験用の特別授業を押し込むのではなく、「自習」に充てられるのだ。

「フィールドワーク」を通して自ら学ぶムードと習慣が、すでに生徒たちに醸成されていることも自習授業の充実を担保する。

記事としては、教科指導を想定した話になっているため、自分の状況とは異なるが、自学自習の姿勢を身につけるためのヒントがあるように感じた。
「自習」の時間に集中して机に向かって勉強する。
できて当たり前のことだけど、この習慣をどう作っていくかが課題だ。

(3)「積極投資しているのが人件費」だと?
– 校舎や備品より人材に投資、ポスドクを積極採用 | 東洋経済オンライン
http://toyokeizai.net/articles/-/14609?page=4

学費を低く抑えるために、極力、設備などの費用を抑えている。実際、校舎に入ると、いわゆる新設校にありがちな真新しさやデザイン性は感じさせない。一方で積極投資しているのが人件費だという。

ポスドク(博士課程を持ちながら、常勤研究職についていない研究者)を積極採用していることも、ユニークかつ先端的だ。「これは理事長の考えで、一般社会が多様なように、学校という社会も教員が単一なのはおかしいのではないかと。積極的に外で研究してきた人間やいろいろな体験を持つ人が教えたほうが、わが校のスタイルに合うだろうと考えたわけです」(溜校長)。

とても興味深い。

(まとめ)

この学校のHPをチェックしてみた。

– 教員採用平成26年度 | 開智学園
http://www.kaichigakuen.ed.jp/pg300.html

とても定型化されている。
こういう学校の業務フローが気になってしまうのは自分の特性か。

最近増えている「新進校」の取り組みについて知れることができたのでとても良かった。
「フィールドワーク」への取り組みを第一に進めているのか、この特徴を生かして、教科指導に取り組んでいるようだ。

では逆に自分の環境ではどうなのだろうか。
イメージを膨らませておこう。

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